トヨタ期間従業員に行こう

トヨタ自動車期間従業員であった筆者が期間工、派遣社員、非正規社員についてや雇用の問題そして1年間にわたる失業生活、その後のタクシー運転手としての日々なんかをぬるめに書いています。

佐田の海の1勝で考えたこと
北の富士さん、舞の海さん、吉田賢アナウンサー、ボクの大好きなトリオでの中継解説で千秋楽をむかえた大相撲秋場所は、日馬富士の大逆転優勝で終わった。(千秋楽の対豪栄道、2連勝は凄かったね)

番付下位の力士の活躍が目立ったのは、横綱大関が休場したからだろうと思う。個人的には高安と宇良の休場と、嘉風が初日から四連敗したことで、気力(もちろん観戦する気力なんだけれど)が失われて、稽古にも(もちろんこれもテレビ観戦なんだけれど)身が入らなかった序盤だった。ところが嘉風の8連勝とか朝乃山の活躍、豪栄道のあやうさなんてことから、中盤からは仕事中にも取組みが気になるほど、稽古に身が入った。

秋場所一番の取組は、優勝を逃した豪栄道と同じ部屋の佐田の海が13日目に初日をあげた取り組みだ。初日から5日間休場し、6日目から出場したが8連敗、そのあとの1勝だった。

7敗5休、普通はどこかでくじけそうになると思う。いや、また休みたいと思ったに違いない。万全ではない体調、ひとつも勝てないあせり、痛む身体。そういった中、どのような気持ちで土俵に上がり、どのような気持ちで毎日を過ごすのだろうか、なんて考えていた。

13日目の1勝は、ボクたちに生きることの意味とか、ボクたちに働くことの意義なんてことを教えてくれた。それはプロ意識と言っても良いと思う。負けが決まっていたとしても、勝てないとしても、最後まで力を尽くす、そんな生き方を教えてくれた一番だったように思う。

勝った人が称賛されるのが勝負の世界だとしても、その7連敗なんてことも、そうして2勝しかあげられなかった結果も、実は称賛されるべきことなのだろう。

負けもまた美し、そんな秋場所だった。

芋ごはん
芋ごはんできたよ。
甲子園雑感
徳が栄え花が咲く。花咲徳栄高校の優勝で終わった99回夏の甲子園、高校野球をみていると、もうボクが忘れた純粋さとか無垢なんてコトの在処を考えてしまう。

大会11日目、広陵高校との対戦に負けた聖光学院のエース斎藤は泣き崩れ動けないでいた。監督やチームメイトに抱きかかえられてベンチへ戻る姿が痛々しく哀しかった。

4−4で迎えた9回表、ノーアウト一塁で広陵高校中村との対決、2ストライク後の真ん中高めストレート、見逃せばボール。セオリー的にも一球外す、バッテリーもそのつもりだったのだろう。その外したはずのボール球は中村のバットに強く叩かれホームランになりそれが決勝点となった。悔やまれる一球。

その前の6回、救援した直後に満塁にされ中村に同点2点タイムリーを打たれた場面も同じ制球だった。その時は同じく3球目の高めのボール球を怪物は見逃している。見逃した後の低めのボール球を打ったのだけれど・・・。

ボール1個分、あるいは、半分、ストライクゾーンに近かった。それだけのことだった。それだけのことだから悔やまれる。悔しさに涙が流れる。

いや、広陵高校中村は怪物なのだ。同じ時代に中村がいたことは、幸せなのか不幸せなのか。中村でなければ、斎藤は打ち取っていたのではないのか。あの高めの、見逃せばボール。

一人一役全員主役。広陵高校のモットーだ。全ての高校球児の涙の上に決勝戦がある。苦しさや悔しさの上に決勝戦がある。敗れるものが必ずいるのが人生だ。そうして敗れたものしか分からないのも人生だ。

怪物中村の活躍は、その華々しさの陰を際立たせて、そうして中村も泣いた今年の甲子園、決勝戦のあとの感想なのだ。

甲子園の月 | トヨタ期間従業員に行こう
高校野球には敗者の美学がある。いや、高校野球だけではなくて、スポーツとは突き詰めれば負けることが重要なことなのかもしれない。必ず負ける。全国4000校から甲子園に出場できるのが49校、そして優勝できるのは1校だけだ。


負けるために | トヨタ期間従業員に行こう
努力だけではどうしようもないことのほうが多い。奇跡なんてのはそう簡単に起きるものでもない。99.9%の敗者によって世界は成立している。そのことが分かると努力が無駄にならないということが分かるのだろうと思う。


スイカ2017年
マーラの死
豊橋総合動植物園(のんほいパーク)で生まれ、骨折しリハビリ中だったアフリカゾウのマーラが死んだ。

フルサト遠く連れてこられた象をわざわざ閉じ込めて飼育することにどれほどの意味や意義や価値なんてものがあるのだろうかと、また思った。母親の愛情も家族の温もりも故郷の柔らかさも知らずに死んで、幸せだったのだろうか、そうまた考えた。

子ゾウマーラ・・・それでも群れ飼育を中止しませんか? | トヨタ期間従業員に行こう
マーラの骨折は深刻な状態らしくて、今日の地方紙(どこかは忘れたけれど「東日」か「東愛知」)の情報によると、治る確率はかなり低くて、おそらくこのまま寝たきりになる可能性が大きいらしい。二歳にして寝たきりになってしまった。

計画されている象の群れ飼育の施設内でその姿を見せるのだろうか。そんな寝たきりマーラを見た子どもたちはどう感じ、どう思うのだろうか?例えば「飼育」するという人間のエゴを考え、動物の哀しみを理解し、優しさを学ぶのだろうか。「ああ、なんてかわいそうなマーラ」なんて涙する子どもたち…。

あるいは、寝たきりになっても生きて行こうとする姿をみて「ボクも頑張らないと」なんて考える子どももいるのだろうか。ほんとうに象飼育によって「子に幸せ」が訪れるのだろうか。

ボクが知る限り「反対」の声のほうが多い。それも圧倒的に多い。いったい誰が賛成しているのだろうかと思うほど、多い。そして誰もが違和感を覚えている。

たぶん、マーラは治らないで死ぬ。そうしたらまた飯村のどこかに穴を掘って埋めるのだろうか。群れで飼育、それも人工飼育することの弊害はかならず出てくる。ニホンザルや鹿なんてもともとこの国にいる動物と同じように考えてはいけない。フルサト遠く連れてこられた象をわざわざ閉じ込めて飼育することにどれほどの意味や意義や価値なんてものがあるのだろうかと思うのだけれど…。

……。


砲塁  丸山薫

破片は一つに寄り添おうとしていた。
亀裂はまた頬笑もうとしていた。
砲身は起き上つてふたたび砲架に坐らうとしていた。
みんな儚い原形を夢みていた。
ひと風ごとに砂に埋れていった。
見えない海
候鳥の閃き

豊橋総合動植物公園
JIS規格サービス分野に拡大
改正タクシー業務適正化特別措置法が施行され、運転手登録制度が始まってから一年超。なにが適正化され、なにが改善されたか分からない。相変わらず利己の洞窟の闇の中で蠢いている、というのが業界の姿、のように思える。

「良質の運転者を確保するとともに、サービス改善等の諸施策を総合的に推進することによってタクシーの社会的評価の向上を図り、もって利用者の利便を確保しようとする」目的だったはずだが、その萌芽さえ感じられない。

それでも昨日書いた通り、この国のサービスは日米で比較すると良質らしいのだが、ひと晩たち再考するに、アメリカのタクシー運転手の質との比較、五十歩百歩、なんて綺麗な表現ではなくて、目くそ鼻くそ、という話。

そんな業界主導の制度は、ただ天下り先を増やす方便にすり替わったり、新たなる既得権益の種蒔で、結局は岩盤の洞窟をさらに要塞化したいだけの話かと、疑ってしまう。

これまでJISは鉱工業製品だけが対象だったが、国際的な標準規格の範囲はサービス分野などにも広がっている。モノとサービスの一体化が進み、個人の遊休資産を活用する「シェアリング・エコノミー」などの新業態が登場してきたことなどもあり、対象を拡大する必要があると判断した。


東京五輪をひかえ、「おもてなし」の重要性が説かれ、サービス業の生産性が、衰退一途のこの国の経済の宿願となっている現在、サービス業にも規格化が肝要であることは自明の理。

とんでもない運転手や、とんでもない会社は規格外商品として赤箱行きになる。

あるいは規格外の人々は、それなりの価格でサービスを提供するようになる。それとて自明の理、経済の法則、商法の掟、なのだ。

マナーの悪い客はタクシー運賃が高くなります | トヨタ期間従業員に行こう

いやいや、それもだけれど、マナーの悪い運転手はタクシー運賃が安くなるのだ。それがみんなの大好きな市場原理というものだ。

JPN TAXI Japan quality taxi
Japan Quality Taxi

運転者登録について - 愛知県タクシー協会
TOYOTA、次世代タクシーの概要を公表 | TOYOTA Global Newsroom
サービス品質の日米比較で考えたタクシー業界のこと
Made in Japanは、自動車や電化製品などの工業製品だけではなくて、サービスの品質でも優秀だということは、海外旅行をしなくても多くの日本人が分かっているはずだ。

「スマイル0円」なんてのは当たり前のことになっているて、トイレを使ったとしても、立ち読みをしたとしても、「いらっしゃいませ」で「ありがとうございます」なんて言ってくれるのだから、それは驚きでもある(時には不気味だったりもするけれど)。それにレジ袋だとか箸やおしぼりのサービスなどの、コストが生じているものに対しても「サービス」してくれるのだから、驚きを通り越して過剰とさえ感じることがある。

タクシー業界でも、例えば綺麗なシーツに安全運転、接遇の言葉や態度、ドアサービスなどのサービスの質は、例えばボクが旅をした海外の国よりはかなり高品質だ。値段交渉なんてしなくていいし、ぼったくりなんてことはないだろうし。まして乗車拒否や「ここで降りてくれ」なんて理不尽な扱いなんかされることもない、はずだ。

それを証明するデータが生産性本部より発表された。日本のサービス産業の品質は、アメリカより10%〜20%程度高いという結果がでた。
公益財団法人日本生産性本部 - サービス品質の日米比較

日本のサービス業の高品質が証明されたということなのだろうが、それが例えばボクたちの地位とか収入に反映されているかというと、そうでもなくて、「サービス」という外来語がいつのまにか「無料」に誤変換されてボクたちの生活に、そして文化に浸透したこの国において、そしてそういう精神風土になってしまった国家で、サービス業がGDPの7割を超した現在でも、そのサービスが不当に廉売されている。ボクたちはサービスの虜になってしまっているのだ。(「スマイル0円だし」)

そのタクシーに対する「サービス品質を評価する上で重視するポイント」として、日本人は「接客が丁寧」(51%)「正確で信頼できるサービス」(55%)を上位にあげ、アメリカ人は「設備の性能・見栄え」(47%)を評価する上で重要なポイントとしている。

アメリカ人が29%しか「接客が丁寧」を重視しないということが、国民性の違い、だけではなくて、サービス業の基本的な考え方の違い(上記の「サービス」の誤変換による当然なこととしての、不当な廉売と不当な強制)なのだろうと思う。そのことが、過剰なサービス傾向だったり、クレームの多さになったりするのだろうと考える。

タクシーに対してサービス品質を評価する上で重視するポイントをグラフ化してみた。

サービス品質を評価する上で重視するポイント
日本人がタクシーに対してサービス品質を評価する上で重視するポイント

サービス品質を評価する上で重視するポイント2
アメリカ人がタクシーに対してサービス品質を評価する上で重視するポイント

自動車がそうであったように、サービス産業のmade in Japanの品質が認められたということは、サービスの輸出が始まるかもしれない。日本のタクシー運転手の質の高さが海外で要求されるかもしれない。そういった専門家がJICAで派遣されるかもしれない。

なにはともあれ「サービス」に対して正当な価値、とか、正当な評価をすることが、さらなるMade in Japanの品質向上につながるのだろうし、そのことがGDP7割というサービス業の生産性向上につながるのだろう。ということで「日本工業規格の法律の対象をサービス業にも広げる方向で法律の見直しを」経済産業省が進めていて、JIS規格が「日本産業規格」と名称を変え、ボクたちもその規格の対象になるはずだ。

その前に、ボクたちがタクシー運転手としての自負を持つこと、そうして「接客が丁寧」なこと「性格で信頼できるサービス」であることを、さらに希求することが、ボクたちの地位改善となる、そう思うのだけれど・・・。

JIS、サービス分野に拡大=70年ぶり見直し―経産省 (時事通信) - Yahoo!ニュース


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夏だ、トリスだ、ハイボール。へ〜。
ボクたちが夏と呼んでいた夏はもうどこにもないのかと思っていたら、朝、ゴミ集積場へ向かう道に、セミの抜け殻のような生活の澱の上に、なにもかもを熔かして依然貪欲な夏が光っていた。

血の滴るようなスイカ、なんて思ったところで、スイカを買うのをあきらめたのは昨日のスーパーでのことなのだけれど、16分の1ほどの大きさで398円は高いのか安いのか・・・。スイカをあきらめたボクはキュウリをたくさん買い込んで一本はぬか漬けにして、一本は酢の物にして、残りを冷蔵庫にキチンとならべて、スイカへの郷愁を振り払った。

もうしばらくすれば、朝には子供の声が街にあふれる。ボクたちは取り残された孤児のように、その夏とは無関係な(春とか秋とか冬なんてものにも無関係なのだが)時間を、今朝と同じように、ただ集積場へ向かうためだけに、生き延びる。

不規則な生活をしていると、なにもかもが面倒くさくなってくる。
時間とか季節の感覚をなくしてしまう。
喜びとか哀しみ感情が希薄になる。
目標とか目的とか時系列に物事を考えられなくなる。
どんな季節もどんな日もどんな時間も晴酔雨酔・・・。
密閉された部屋は世界と隔離されている。

そのゴミ集積場で見ず知らずのお姉さんが「おはようございます、暑いですね」と言った。不意を突かれてボクは会釈しかできなかったのだけれど、きっと誰かと間違ったのだろうと、その近くの一軒家の旦那と間違えたのだろうと、そう思ったら、安心した。

そんな夏の始まり・・・。

吉高 トリス

吉高さんが「おうちがいいね」なんて言うもんだから
トリス サントリー

太郎でトリス
トリスハイボールを飲んだ。

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