トヨタ期間従業員に行こう

トヨタ自動車期間従業員であった筆者が期間工、派遣社員、非正規社員についてや雇用の問題そして1年間にわたる失業生活、その後のタクシー運転手としての日々なんかをぬるめに書いています。

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豊橋に帰る
大晦日から故郷とか帰省なんてことを考えてきた。紅白での嵐のひと言がとっても印象に残っている。

蒲郡からボクはJRに乗って豊橋に戻ってきた。フリーきっぷを利用して豊橋へ行くためには、もう一度吉良吉田、西尾、新安城を経由しなけらばならなかった。街はすっかり暗くなっていたし、寒さも増していた。そんな感覚がボクを、ホームシックにさせていた。「帰りたい」と思った。それも強く。

故郷を捨てたボクなのだけれど、帰る家はある。それは幸せなことなのだろう。帰る故郷がない人もいる。故郷を奪われた人たちもいる。原発事故で、戦争で…。帰る家さえない人もいる。

福袋の買い物客でにぎわった百貨店の前には、夜になるとそこを塒とするホームレス氏がいて、寒いという感覚さえも失くしてしまっているのか、ボクにはとうてい我慢できそうにない姿で転がっている。壁に沿って転がっているということだけが彼の命の証明。そしてその壁だけが彼を守ってくれる唯一の神。独りでいることだけが、彼の矜持。

ある夜、氏の寝言が聞こえた。「母ちゃん、母ちゃん」と言っていた。彼にも故郷があり、家族がいて、そして想い出もある。生きる意味なんてのは、もうとっくに捨てちまって、ただ泣く腹の虫のために生きている。人は飢えると自死なんてできないのだ。

全てのものと絶縁した氏なのだけれど、ただ故郷の思い出とだけは繋がっている。クリスマスにはケーキのことを、正月には雑煮のことを…その思い出だけが、氏の記憶の全てとなっている。

豊橋駅に着いたボクは、その百貨店の前を通って氏を探した。まだ時間が早いせいか、そこにはいなかった。いたとしても、声をかけたり、なにかをするということではないのだけれど…。

なんだか駅に戻り電車に乗って故郷へ帰ってみようかと思った。そうするにはお腹が空きすぎていた。結局何も食べないでいた。蒲郡駅前のしずるにも行かなかった。(前は通ったけれど)

アパートに帰ると雑煮を作った。「母ちゃん」なんて声を出したら、少し泣けてきた。

2013年 雑煮
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