トヨタ期間従業員に行こう

トヨタ自動車期間従業員であった筆者が期間工、派遣社員、非正規社員についてや雇用の問題そして1年間にわたる失業生活、その後のタクシー運転手としての日々なんかをぬるめに書いています。

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ユニクロが批判されても売れ続けるたったひとつの理由
昨年末の衆議院解散、総選挙での街頭演説で気づいたことなんだけれど、選挙関係者の多くがユニクロのダウンジャケットを着ていた。恐らくインナーもヒートテック、その着用率が高かったに違いない。それでも多くの人は、それがユニクロだとは分からなかったに違いない。なぜならば、ユニクロの製品にはロゴがないからだ。表面だけでは、それがユニクロの製品だと分からない。

だから選挙で使われた。

例えば「patagonia」「THE NORTH FACE」「モンベル」なんていうアウトドアウェア専門のメーカーのものだと、キチンとロゴが入っている。THE NORTH FACE にいたっては前にも後ろにも入っていて、中には腕の部分にもシリーズ名が刺繍されていて、「ああ、ノースだねえ」なんて誰が見ても分かる。それは製品に対する自信であるのだろうし、ブランドに対する自負だったりするのだろう。消費者もその自信や自負を信頼して購入する。

ところがユニクロの商品には、メーカーの痕跡がない。それにそれら有名ブランドにそっくりに製造されている気配がする。一見「あ、パタゴニアかな」なんて思う時もある。

だから売れる。胸に「UNIQLO」とか「U」なんて入っていたら、購入を躊躇う。躊躇うどころか「ブラック企業」なんて評価される企業の製品を選挙に使うわけがない。

そんなことを以前書いた。
ユニクロブランドというノーブランド力 | トヨタ期間従業員に行こう

同質化こそユニクロのキモだったのだ。「もしかしたらpatagoniaかも」とか「もしかしたらラコステかも」なんてところから始まった。

もし柳井CEOが自社のアイデンティティを明確に打ち出していると言うのなら、全ての商品にユニクロのロゴを付けるべきなのだ。

と5年前に書いたのだけれど、今もそう思う。そして未だにユニクロは自社製品にロゴを使用しないし、今後もしないと思う。それがユニクロ商法だからだ。

ジェネリックアパレル、なのだ。

例えば、ウルトラライト、なんて知らない人は「へ〜、さすがユニクロ、考えるねえ」なんて思っているかもしれないが、アウトドアメーカーは10年前以上も前からグラム単位ですべての装備の軽量化をすすめてきた。ウェアの生地は薄く強く、そしてストレッチ性のあるものや、防水透湿、ダウン自体に撥水性を持たせたものや、ダウンと化繊の混合繊維、ダウンにより近い化学繊維の開発を行ってきた。日進日歩、それが現在のアウトドア製品、特にアパレルの世界なのだ。

ダウン製品だけではない、ヒートテックもそうだ。フリース製品もだ。それをうまくマネしているのがユニクロなのだ。だからジェネリックアパレルと言うのだ。

それが悪いというのではなくて、同じような効果で値段が安いのだから、それはそれで良いことなのだろうと思う。決して同じ効果ではないのだけれど、細部の製法技術や裁断なんてものはかなり違うのだけれど、それは値段の違い程ではないのだ。

パタゴニアのような、ノースのような、モンベルのような、アークテリクスのような、アウトドアリサーチのような、マウンテンハードウェアのようなユニクロ。ユニクロではない、のようなもの、だから売れるのだ。

以前書いたように「虚栄心の強い国民性をうまく利用したの販売方法、それがロゴを付けない、ユニクロ戦略なのだろうと思う」のだ。

なぜユニクロは批判されても売れ続けるのか | 企業戦略 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
なんて記事を読んだ。だからもう一度ユニクロが売れる理由について書いてみた。「アパレル業界を知り尽くした男が見た真実」なんてサブタイトルが付いているが、「アウトドアアパレルを知っている男」が、そういった美辞麗句とは別の見方で真実を書いた。

シーズン毎に新商品を開発するアウトドアアパレル業界ってのは、部品を使い回しするような自動車業界とは違って、コストなんてことよりも、自然や労働環境なんてものにまで気を配りながら、いかに長持ちし買換えしないで済む製品を作れるか、なんてことを考えながらモノつくりをしている。そういう点は真似してもらいたいと思っているんだけれど、現状は逆で、いかに買い換えてもらえるか、使い捨てられるような製品を多くの企業は造っているのだ。そして国家も使い捨てを煽る。エコカー減税や地デジなんて使い捨て政策そのものなのだ。

ということで、柳井社長よ、自社商品に自信と誇りがあるのならば、ユニクロのロゴを付けてみろ。

パタゴニア ナノパフジャケット
次回はユニクロ商品が結局は高くつく理由について、なのだ。
でもその商法をいちばん最初にやったのは「無印良品」では?
豊橋の風は冷たい | 2015/01/20 13:18
だから、無印良品も生き残ってますね。まあ、ユニクロと違ってアパレルの比率は少なく、他の製品に力を入れているようですが。

今回のテーマは売れる理由なので、誰が最初なんてことは関係ないと思うんです。まあ、日本のメーカーの得意とするところでもあるのかな。
田原笠山 | 2015/01/20 20:19
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