トヨタ期間従業員に行こう

トヨタ自動車期間従業員であった筆者が期間工、派遣社員、非正規社員についてや雇用の問題そして1年間にわたる失業生活、その後のタクシー運転手としての日々なんかをぬるめに書いています。

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愛のりくん、ダメポ
豊橋市が運行している「愛のりくん」がダメな理由。

(1)定期便ではなくて事前申込制での運行
(2)オンデマンドなんて言いながら本数・時間限定
(3)地域性を無視している
(4)主体が地域住民ではない
(5)運行しているタクシードライバーが乗り気ではない

と思う。

Uberが「相乗りサービス」を始めたらしい。「愛のり」ではなくて「相乗り」だ。「もっと多くの人に車を拾てさせる」というものらしい。
#といっても今はアメリカでの話なんだけれど。

このUberの「相乗り」のほうが公共交通空白地域を埋め、交通弱者を救うのではないかと思う。
なぜかというと。

(a)通勤している人の車は定期便と等しい
(b)利用したいときに利用できる
(c)主婦などの在宅者の収入になる

特に(a)については、公共交通空白地であるからこそ毎日多くの人が通勤でマイカーを利用している。マイカー通勤率は都市部よりも高いのだから、それに相乗りさせてもらうことも比較的簡単にでき、通院や買物へ定期的に行くことができる。

愛のりくんを運行している豊南、高根、小沢、細谷の 4 小学校区は、農業従事者の多い地域性から(b)(c)も、それほど難しくないだろう。

豊橋市の「愛のり」よりUberの「相乗り」のほうが救い主になるかもしれない。

そもそもそれらの地域は、もともと公共交通に疎遠な「村」社会であり、マイカー所有率と一次産業従事者が多い濃い人間関係が存在する地域で「相乗り」が特別なことではなかった。金銭を伴わない「相乗り」は、すでに昔から行われているので、それが少し変わるだけなので分かりやすく参加しやすい。

そして「村」社会の人たちは、タクシーという狭い空間に、例えば近所の仲の悪い人と「一緒に乗りたくない」だろうし、そういった場所は避ける。人間関係が濃く複雑になればなるほど対立も生まれる。

あるいは「あの家の人、愛のりくんに乗ってたよ」なんて噂の種になりたくない、なんて考えるものそういった地域の人たちの特性であると思う。

なによりも「乗せていってくれる人もいない」と思われたくないし、プライドがある。「乗せていってくれる人がいない」=「嫁さんと仲が悪い」=「嫁さんをいじめてる」・・・なんて思われないかという自意識も邪魔するので、「愛のり」なんてものは利用したくない。

このように、狭い地域の住人の精神は複雑だ。ボクたちが普通に考えている以上に複雑だ。村には村の掟もあるし、掟を破れば「八部」になる。そのような村八分はないにしろ、どんな集団においても異形は嫌われる。異形=愛のりくん利用者だ。

と思うのだ。

きっと、ボクがタクシーという業界にいなければ、今の業界の岩盤規制について異議を唱え、「Uberって良いよね」なんて言っているに違いない。だって便利だし環境にも優しい。

朝の工業団地へのアクセス道路の渋滞を見ていると、そうして運転手以外は乗っていない無駄な空間を見ていると、Uberの「相乗り」はとても素晴らしいサービスだと思う。

大量消費大量生産のボクたちの経済システムは「もっと多くの人に車を拾てさせる」なんてことは口が裂けてもいえなくて、それどころか「もっと車を買い替えさせる」のが、そのシステムの主である自動車会社の目的なのだから、あの259号線の渋滞も、明海バイパスの混雑も解消することはない。あっても道路を拡張して「もっと安全に、もっと環境にやさしく、もっと車を」なのだから、きっとボクたち業界の中の人よりも、トヨタをはじめとする自動車業界の人たちが「Uberダメポ」と反対するのだろうね。

「愛のり」も「相乗り」もダメなら…やっぱりタクシーに乗ってもらい、助成券で対応するってほうが良いのではないだろうか。あるいは赤字でも定期便で運行するほうが利用者にも運行事業者にも優しいと思うのだけれど、どうだろうか?

Uber、市外からの相乗りサービスで通勤者の車離れを誘う | TechCrunch Japan

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レクサス
クルマにクルマを乗せる「相乗り」もいいかもしれないね。
僕も尾張地区のタクシードライバーです。
街には通院難民、買い物難民が溢れていると思うのですが、公共交通機関も巡回バスもあまり役に立っていないようです、こちらは。
island | 2015/11/13 00:20
islandさん、どうも。

そうでしたか。
バスや電車はきめ細かいニーズには応えきれないですよね。例えば足の不自由な老人とか。

タクシーが公共性を認められないひとつの原因は、みんなが車というものに乗っているからでしょうね。

みんながバスや電車に乗っていないように、タクシーという車に乗っていなければ、その利便性なんてものに敬意を払うはずだし。

まあ、そういうこともあってUberの「車を捨てさせる」という意見にヒントがあるのかなあ、と思っているんです。
田原笠山 | 2015/11/13 00:48
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