トヨタ期間従業員に行こう

トヨタ自動車期間従業員であった筆者が期間工、派遣社員、非正規社員についてや雇用の問題そして1年間にわたる失業生活、その後のタクシー運転手としての日々なんかをぬるめに書いています。

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ロイヤルリムジン社の全員解雇について(3)
#やっぱシャープのマスクはアクセスも出来ないで、諦めた・・・。全然シャープじゃないじゃん。

さて、ロイヤルリムジン社の件、訴訟問題に発展したのだけれど、こうなるってことを想像できなかったことも問題だとしても、もしかしたらそれも想定内の全員解雇だったのかもしれない。

タクシー業界の新型コロナによる売上減少対策は、稼働を減少し一部を休業させるか、全社休業させる、ということで、いずれも雇用調整助成金を利用してのもの。

助成金1日の上限は8330円だが、会社はそのうちの10%を負担しなければならない。休業させると常に10%プラス社会保険料分が乗務員1人につき持ち出しになる。

乗務させたとしても、最低賃金を支払わなけらばならないので、8000円以上の売上をやってこなければ、赤字になる。どちらの赤字が多いか少ないかになるだけ。
売上−最賃保証額(例:8000円)−経費(保険料、燃料代)−事故リスク

歩合制の給料制度があるのもこのためで、賃金は売上の60%が収支限界なんて経営者もいて、それを考えると、8000円の賃金を支払うためには50%の歩率だとして、14000円の売上がなければ赤字ということになる。この非常事態宣言下、14000円を毎日、なんて無理な話・・・。(たぶん東京でも無理かもしれない)

休業させても赤字、稼働させても赤字、というのが今のタクシー業界なのだ。

下の東京新聞の図を見たほうが分かりやすいが、休業手当の支給額が8330円よりも多くなればなるほど、赤字になる。

雇用調整助成金 イメージ図
東京新聞:<新型コロナ>都が休業要請 賃金の補償は 中小、特例で9割助成に:経済(TOKYO Web)

という厳しい状況なのだ。そうなることは想定できたはずだ。雇用調整助成金を使うということは、雇用を守れないほど業績が悪化し、倒産の危機にあるということだ。

それならば、早めに手を打つ、ということは、会社のためには、会社の存続のためにはあり得る。ただし、ロイヤルリムジン社の今回の方法は間違っている。提訴もされた。

ただ、問題は、会社にだけあるわけでもなく、ボクたちタクシー運転手にもある。

一番大きな問題は、愛社精神だ。ロイヤリティ。

ボクたちに愛社精神ってのはあるのだろうか?会社のために、なんて思考が希薄な職業ではないのか。歩合給での労働も、乗務員側の利点で語られることが多いのだけれど、実は会社が課した最低労働量で、「インセンティブをつけないとさぼってしまう」なんてところが本音ではないのか。その歩合給がタクシー業界の質を下げていると分かっていても、それこそ会社は乗務員の雇用を守るため、公共交通機関としての責務を果たすために、歩合給から離れられない。

タクシー業界のシステムが性悪説をもとに作られてきたし、作られる。

同一地域で、タクシー会社を渡り歩くことが普通に行われていないか?ボクにはできないことだ。歩合率が低いとか、対応が悪いとか、それは重要なことだけれど、労働組合で闘うとか、自分たちで交渉して、なんてことはしないで、あるいは「組合なんて」とか「御用組合だから」なんて言い訳をして、さっさと渡る人も多いのではないのか?

そういう人たちを、そういうタクシー運転手を、会社が信じられると思うのか?

「再開したときに、また戻ってくる」確率も低いんじゃないのか。ほとんどが転職者で、それもどこかのタクシー会社から来たような人たちで、愛社精神もない人たち。だから、全員解雇された、のではないのか?そうしてこれからも、「やることはやったか解雇」され、そうして景気回復したら「募集」するんじゃないのか?

この件で、ボクは、会社も会社だけれど、なんだかね、そういうことを平気でされるタクシー運転手も運転手で、自戒をこめて、ボクたちにできることはやっていかないと(労働組合結成やユニオン系への加入を含めて)、これからもずっと歩合給で使われ、景気が悪くなったら低賃金になり、もっと悪くなれば使い捨てられる。

今回の騒動、きちんと対応しているタクシー事業者もいる。ボクたちタクシー運転手も、きちんと対応し、ボクたちにできることを、きちんとやって行かなければ、いつまでも「雲助」と言われ続ける。そう思う。

ロイヤルリムジン社の全員解雇について | トヨタ期間従業員に行こう
ロイヤルリムジン社の全員解雇について(2) | トヨタ期間従業員に行こう
会社のため社会のため働いている運転手なんて1割2割では?愛社精神より愛車精神のほうが上と言う人も多い?同じことを同じようにするだけなんだが辞めて次という人の多い業界ですね。俺にもできないけれど。
半蔵 | 2020/04/22 23:06
半蔵さん、どうも。
厳しくて辞める
上司や同僚とうまくいかずに辞める
事故クレームで辞める
定年で辞める

理由は様々ですが、辞めて、次のタクシー会社へ

厳しくて辞める
上司や同僚と・・・・・・

(繰り返し)

まあ、徐々にスキルアップする(地理に詳しくなる)ので良いのですが、そういう姿をみると、やっぱり愛社精神なんて育たない環境なのかなあって。

だからまとまらない、まとまらないから、一斉解雇される、なんて構図なんだろうと。
田原笠山 | 2020/04/24 10:02
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